海中の5つの鳥居が美しく竜宮伝説が残る和多都美神社【長崎県】

 こんにちは、モカリーナです。

この記事は長崎県対馬の和多都美神社の紹介です。

竜宮伝説を連想させる和多都美神社は、海中から本殿の正面まで、真っ直ぐに5つの鳥居が建っています。

海中には2つの鳥居が建ち、その光景は竜宮の入り口を連想させます。

大潮の時期に満潮をむかえた境内には、社殿の近くまで海水が到達することもあるそうです。

境内を歩いていると、カニやフナムシなど海の生き物がお散歩している姿が見られます。

境内には珍しい、鳥居を3基組み合わせた三柱鳥居が2つもあります。

拝殿横の御神木の根はとても太く地上をはっていて、その姿は神々しい神龍のように見えます。

海宮には海の女神・豊玉姫と海幸山幸伝承と竜宮伝説の彦火火出見尊を祀り、古くから竜宮伝説が残されています。

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(20191019日の記録です。)

和多都美神社

和多都美神社(わたづみじんじゃ)は、長崎県対馬市にある神社。式内社論社、旧社格は村社。

(Wikipedia より引用)

アクセス

和多都美神社へ向かう途中、神話の里の赤い鳥居を潜りました⛩

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御祭神

  • 彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)
  • 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)

エピソード

神代の昔、海神であった 豊玉彦尊 はこの地に宮殿「海宮(わたづみのみや)」を造りました。

和多都美神社には 彦火々出見尊 と、その妻であり豊玉彦尊の娘である 豊玉姫命 の夫婦神が祀られています。

豊玉彦尊には一男二女の子供がいます。

  • 男神は穂高見尊
  • 二女神は 豊玉姫命・玉依姫命

〈海幸・山幸兄弟の物語〉 

ある時 彦火々出見尊 (山幸彦)は兄の海幸彦に借りていた釣り針を海に落としてしまい、釣り針を探す旅に出ました。

そして海宮に3年間滞在し、 豊玉姫命 を妃にしました。

鯛の喉に引っかかっていた釣り針を手に、山幸彦は地上へ戻ることになりました。

姫の父である海神は「塩満珠(しおみつたま)」と「塩涸珠(しおふるたま)」を渡しました。 潮の満ち引きを手に入れた山幸彦に、兄は仕えるようになりました。

山幸彦の子を身ごもった豊玉姫は「出産のときの姿を見ないでください」と言い、

「鵜戸神宮」で出産しますが、本来の姿(サメ)を見られてしまいます。

恥ずかしくなった姫は海宮へ帰ってしまいました。

妹の玉依姫を乳母として仕わせ、後に2人が結婚して初代神武天皇が誕生しました。

合わせて読みたい

社殿

拝殿

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本殿

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末社

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海中にそびえ立つ2つの鳥居

海に面した神社の景色は圧巻です。

海中には2つの鳥居、地上には3つの鳥居が一直線上に並んでいます。

干潮時は、一の鳥居まで歩いていくことができるそうです。

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一直線に並ぶ5つの鳥居

海中へ一直線に並ぶ5つの鳥居は、竜宮へつながっているかのようです✨

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神社の境内にも海水の水路があり、満潮時には社殿近くまで海水が到達することがあるそうです。

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境内にはカニやフナムシなど、海の生き物を見かけます🦀

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手水舎

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珍しい2つの三柱鳥居(みはしらとりい)

三柱鳥居とは、

鳥居を3基組み合わせたものをいいます。

正三角形平面に組み合わされ、隣り合う鳥居同士が柱を共有するため柱は3本です。

笠木は井桁状に組まれ、貫は柱を貫いていません。

神社には珍しく2つの三柱鳥居があります。

  • 池の中の三柱鳥居
  • 拝殿横の三柱鳥居

磯良恵比寿

磯良恵比寿は 池の中の三柱鳥居 の真ん中に祀られています。

背面にうろこ状の亀裂の入ったこの岩は、今もなお神聖な霊場として祀られています。
これを 磯良の墓とした伝説 もありますが、かつての祭祀場の台座か御神体だったと云われています。

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亀甲石

亀甲石は 拝殿横の三柱鳥居 の真ん中に祀られています。

その昔、亀卜(きぼく)が行われた盤座と云われています。

神祇官には対馬10名・壱岐5名・伊豆5名の卜部が古代律令制において卜在籍していました。

亀甲を焼いてその線や割れ目を見て占ったそうです。

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神龍のような松の御神木

御神木の松の根はとても太く立派で、まるで神龍のような神々しい姿をしています。

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家内安全を願う、槐(えんじゅ)のお守り

お守りの初穂料は1000円。

お守りの中には槐の枝が入っています。

「槐」には、魔除け・厄除け・健康・長寿の木とされ、対馬では家の屋根の上に槐の木を植え、家内安全を祈ったそうです。

また安産祈願の際、健康な子供が無事に産まれるよう、腹帯に槐の枝を入れる風習がありました。

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(槐守りと槐安産守り)

御朱印帳

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まとめ

和多都美神社は海の女神・豊玉姫と海幸山幸伝承と竜宮伝説の彦火火出見尊を祀った神社です。

神社には対馬住民のほか、全国からも参拝者が多い神社です。

社殿から海中まで5つの鳥居が立ち並んび、満潮時には社殿近くまで海水が到達します。

その光景を想像すると、竜宮に続く入り口を連想するというのもうなずけます。

本殿裏の森には「豊玉姫の墳墓」といわれる磐座があり、その先はハイキングコースになっているそうです。

お時間のある方は散策してみてください。

それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

モカリーナより♡

2 COMMENTS

tom-oey

モカリーナさん、こんにちは。
当て字のような神社名からして、神話をかんじます。
それにしても、鳥居だらけですね。
5つ並んだとりいも、三柱の鳥居も見てみたいです。

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mocharina09

TOM(id:tom-oey)さん、こんにちは。
お返事遅くてすいません💦
明るく開けた感じの海沿いの神社です⛩
5つ並んだ鳥居は絵になります!
見損ねたところがあるのでもう一度行きたくなりますが、九州を離れるとなかなか行かない場所ですね。

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