【大分県】陶器巡り・小鹿田焼と小石原焼の陶器祭

こんばんは、モカリーナです。

 

この記事は大分県日田の「小鹿田焼」と朝倉の「小石原焼」の陶器巡りの紹介です。

 

陶器巡りや陶器祭って楽しいですよね。陶器が安く手に入るし、普段は見れない窯元も見るができます。

 

大分県の小鹿田焼や小石原焼ってご存知でしょうか。パッと思い出せないかもしれませんね。

小さな三角がたくさん並んだ幾何学模様の柄のお茶碗やお皿を見たことはないでしょうか。

どのようにして作られたのか、不思議な柄ですよね。

 

この小さな三角はカンナで作られた柄です。

小鹿田焼・小石原焼には飛びかんな・刷毛目・櫛描きなど技法や特徴があります。

 

たくさんの窯元を訪れて作品を目にし、また作品工程や登窯をみて、手間ひまをかけた陶器作りを学ぶことができました。

 

どんな陶器なのか紹介しますので、是非ご覧くださいね(*´꒳`*)

 

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陶器巡り・小鹿田焼と小石原焼

 

小鹿田焼の唐臼祭

 

小鹿田焼(おんたやき)は、大分県日田市の山あい、皿山を中心とする小鹿田地区で焼かれる陶器である。その陶芸技法が1995年(平成7年)に国の重要無形文化財に指定され、2008年3月には地区全体(約14ヘクタール)が「小鹿田焼の里」の名称で重要文化的景観として選定されている。

(Wikipedia より引用)

 

小鹿田焼は1705年に柳瀬三右衛門によって開窯された登窯です。

古くはかめ・壷・鉢・茶碗などの日常雑器を主に作っていました。

 

小鹿田焼の代表的な技法は飛びかんな・刷毛目・櫛描き・流し掛け・打ち掛けなどがあります。

 

小鹿田焼の里

 

重要文化的景観「小鹿田焼の里」へ行きました。「唐臼祭」は5月3、4日に開催。

 

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窯元「小袋窯」

 

バイクを「小袋窯」の前の駐車場に置かせていただきました。窯元は10軒ほどあります。

 

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たくさんの陶器が並んでいました。

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うるか壺

 

この地にしかない珍しい伝統的な陶器、「うるか壺」を購入しました。

 

柄は「飛びかんな」と「流し掛け」の柄があります。お聞きすると流し掛けの方が古くからある技法で、飛びかんなの方が人気だとのこと。

 

「飛びかんな」の小さな三角はカンナで作ったものです。

飛びかんなの壺の色は白・黄土色・緑とあり、白を選びました。

 

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「うるか」は“ あゆの内臓 ”を入れる壺です。冷蔵庫がなかった昔に、塩辛にしたあゆの内臓を入れていたとのこと。今のタッパーにあたります。

 

今では壺としての役割ほとんどなく、インテリアとしての購入が多いそうです。

梅干し入れに使ってもよさそうです♡

 

モカリーナは蓋部分に切り込みがあって小スプーンがさせる壺、調味料も入れられるのタイプを選びました。

 

陶器作り

 

窯元さんを訪れると天日干しされている陶器を見ることが出来ます。この日もたくさんの陶器を並べていました。

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窯元さんの敷地内には粘土が置いてありました。ムシロをかけて乾燥を防いでいました。

 

粘土質の高い元土を原料とした陶土は川の流れを利用して粉砕しています。

 

ガッコン、ガッコンと大きな音が聞こえました。小屋の中をそっと覗いてみると、唐臼で土をついている音でした。

 

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登窯

 

成品は登窯を使って昼夜休まず3日間かけて焼き上げます。窯入れは各窯元ごとに年に5〜6回行われます。

 

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登窯を見せて下さいとお願いすると、どの窯元さんも快く見せてくださいました。

3日間も窯の側を離れずに火の管理をするなんて、とても大変な作業です。

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登窯

 

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横から見た登窯

 

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小石原焼の民陶むら祭り

 

小石原焼(こいしわらやき)は福岡県朝倉郡東峰村にて焼かれる陶器。主に生活雑器が焼かれる。

1682年に、福岡藩3代藩主黒田光之が伊万里から陶工を招いて窯場を開いたのが始まりである。

(Wikipedia より引用)

 

小石原焼・高取焼の特徴は、飛びかんな・刷毛目・櫛描き・指描き・流し掛け・打ち掛けなどによって表現される独特の幾何学的な文様。

素焼きを行わず、釉薬を流し掛けて作っています。

 

<関連行事>

  • 春の民陶むら祭り  5月3 〜5日
  • 秋の民陶むら祭り  10月祝日(体育の日を含む)土、日、月曜
  • 小石原ふるさと秋祭り  11月中旬

 

無料駐車場が中央共同展示場近辺にあり、大勢の人で混雑し、屋台など食べ物も販売されていて、とても賑やかでした。

 

中央協同展示場

 

小石原焼と高取焼の大陶器市にくると、まず先に中央協同展示場に行って下さい。

 

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展示場では色々な窯元さんの作品が集結していて、2割引で購入出来ます。

また二階では格安の品が手に入り、どんどんと品物がなくなっていました。

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この中央協同展示場の周りにある窯元さんも訪問することができ、窯元さんの敷地内でも2割引きで販売されていて、歪みやキズなどのある陶器は格安の品で手に入ります。

 

格安の作品はいいものはすぐに売れてしまい、早い者勝ちとなります。

 

マルワ窯

 

とてもカラフルな色で、一際目立つマルワ窯の陶器。お店の中もたくさんのカラフルな陶器が並んでいました。

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<中央協同展示場で購入した皿>

 

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昨年主人Gさんは1人でここへ訪れ、お皿を購入したそう。駐車場でお皿を落とし、ガシャーンと割ってしまったそうです(;o;)

 

しっかり包んでもらっても、落とすとやっぱりダメですね。小さなお皿が1つだけ手元に残りました。

今回は無事に連れて帰ることが出来ました。よかった、よかった(๑˃̵ᴗ˂̵)!

 

小石原焼伝統産業会館

 

「小石原焼伝統産業会館」では小石原焼の作成工程を学ぶことが出来ます。

作品の展示販売もされていました。

 

予約をすれば「陶芸体験工房」で、作陶の一部を体験できます。完成までには45日間かかるそうで、発送してもらえるそうです。

ご興味のある方は是非どうぞ〜。

 

蹴轆轤

 

ろくろ台がありました。

これは「蹴轆轤(けろくろ)」と書かれてありました。

椅子に座って、ろくろを回してもいいそうです。ゆっくり回さないと壺がとんでいってしまうそうなので、ご注意を〜(๑˃̵ᴗ˂̵)!

 

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小石原焼ができるまで

 

実物の器を使って説明がありました。

 

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  1. 原土を採取
  2. 陶土作り
  3. ロクロ成形
  4. 仕上げ
  5. 化粧土掛け
  6. 加飾
  7. 素焼き
  8. 柚薬掛け
  9. 加飾
  10. 本焼き

 

とても手間ひまをかけて作られているんですね。

 

登窯について

 

会館の外の敷地には登窯がありました。

 

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登窯は薪を燃やす焚口が下の方にあって、普通5つの部屋があります。1部屋は幅 4m、奥行き 3m、長さは15mほどあります。

焚口から1番うしろの部屋に煙が抜けるようになっています。

 

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1. 窯積み  

柚薬かけまでの作業が終わると窯積みを行います。

  • 効率よくたくさん入れる工夫が必要
  • 「とっちみ」「棚板」「ボジ」など使用

 

2. 焼き上げ

窯積みが終わると各部屋の入り口を「トンバリ」で密閉します。

  • 「トンバリ」は現代では耐火レンガ、古くは粘土を使用していた
  • 焼け具合をみる陶器「色見」を置く
  • 最初の入れの時は、火の神様に供物(酒・塩・米)し、成功祈願する。
  • 焼き上げには30時間、最終的には窯の温度は1300度にもなる

 

⚪︎燃料は薪、長さは90cm。約5cmの小割り。
 

3. 窯出し

焼き上がったら「トンバリ」を外して窯出しする。

  • 窯出しする焼き物はまだ熱く、温度差によりヒビが入り、ピチンピチンと音がする
  • 小石原焼は「一割へり」成形したときより乾燥して一割、焼いて一割減る

 

小石原焼発祥の地 皿山を歩こう

 

「川崎哲弘」窯

 

業務用の器の注文その他引き出物、手書きでの注文や名前入り湯呑みなどを受けています。

 

名前入り湯呑みのカゴの前では、一生懸命に名前を探す女性客たち。お土産にでもするのかな〜?

 

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マルダイ窯「太田万弥」

 

築300年の茅葺屋根の古民家、太田万弥氏の「マルダイ窯」は江戸時代からの伝統技法を受け継いだ窯元です。

 

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梶原二朗 展示場

 

今はもうご高齢のため作っていないので、お祭りの時に展示をしているそうです。

ご主人が陶器をつくり、奥様がそれに絵を描いていたと教えていただきました。

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高取焼 八仙窯

 

筑前茶器 高取焼の高取八仙窯

主な焼き物は茶入れ・水指・茶碗・建水・花入・菓子器・向付など。

ロクロと土の味を生かし、自家調整の自然の柚液をかけて、薪の登窯で焼き上げています。

 

黒田藩の御用窯であった高取焼は、江戸時代を代表する小堀遠州が追求した「綺麗さび」の世界を茶道具という形で現代に伝えてきました。

 

「綺麗さび」とは、わびさびの精神に美しさや明るさ、そして豊かさを加えた調和の美を象徴する概念です。

 

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ここの陶器を手に取った人は「軽い〜」と口にします。どの陶器を手にとっても、とても薄くて軽いです。

 

とても大きなカップなのにとても軽い。

このカップにコーヒーやスープを入れて飲んでみたい!

3000円の2割引、う〜んと悩んで購入しました。

 

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お店の方が「お茶でもどうぞ」と声をかけてくれました。

ここの陶器は古くはは茶器を作っていたそうで、その技術を生かした陶器だと教えてくれました。

 

たくさんの茶器が置いてありました。

 

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お茶を待っている間に「是非茶器を手に取ってみてくださいね」とお声をかけてくれました。

 

赤い敷物の上の茶器は数十万円もします。

ひぇ〜Σ(゚д゚)

 

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奥には茶室もありました。

モンゴルの絨毯も置かれていて販売されていました。古民家に異文化の絨毯があるのは、面白いですね。

 

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囲炉裏の前の席にお抹茶とお菓子を用意してくれました。お抹茶を飲みながら食べるお菓子はとても甘くて美味しい〜(*´꒳`*)♡

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とても優雅な時間を過ごしました(*´꒳`*)

 

<お気に入りのマグカップ>

 

モカリーナの選んだお気に入りのマグカップです。普通のマグカップの2倍入ります。

 

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マグカップは軽いのですが、量が多く入るので重くなります。はじめは慣れてなくて熱いものを入れるとバランスを取るのが難しく、指がカップに触れて熱い!

 

今は要領を得て、このカップで何でもかんでもで飲んでいます。内側の焼きヒビに飲み物の色が染み込んで、味わい深い色に変わってきています。

いいものを買えて満足です(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

小鹿田焼と小石原焼の特徴

 

小鹿田焼は、1600年に朝鮮から 連れてこられた陶工により開窯された小石原焼の兄弟窯のため、技法や特徴がよく似ています。

 

小鹿田焼の代表的な技法は、飛びかんな・刷毛目・櫛描き・流し掛け・打ち掛けなど。

 

小石原焼・高取焼の特徴は、飛びかんな・刷毛目・櫛描き・指描き・流し掛け・打ち掛けなど。

 

その技法によって表現される独特の幾何学的な文様が特徴です。

 

  • 模様を描く…飛びかんな・刷毛目・櫛描き・指描き
  • 柚薬を掛ける…流し掛け・打ち掛け

と考えると分かりやすいと思います。

 

小石原焼「民陶むら祭」のチラシから写真を抜粋しました。

 

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➀ 飛びかんな

化粧土をかけた器をロクロ台に乗せて回転のスピードに合わせ、湾曲した「カンナ」を寒暖なく上げおろしして、器の化粧土をを断続的に削って模様をつけたもの。

 

➁ 刷毛目

化粧土をかけてすぐ、ロクロ台を回転させながら刷毛を当てて模様をつける技法。

 

➂ 櫛描き

化粧土をかけてすぐ、ロクロ台を回転させながらを当てて模様をつける技法。

 

➃ 指描き

化粧土をかけてすぐ、ロクロ台を回転させながら指で模様をつける技法。

 

➄ 流し掛け

ロクロ台をゆっくりと回転させながら、壺などの側面に釉薬や化粧土を等間隔に流していく技法。

 

➅ 打ち掛け

成形した器に釉薬を盃などに入れて少しずつ浴び掛ける技法。

 

⚪︎ぽん描き

この他、竹の容器の口から流れ出る釉薬を調整しながら一気に描きあげる「ぽん描き」という技法もあります。

陶器巡り・陶器祭に行ってみて

 

小鹿田焼の里や小石原焼の皿山を訪れて登窯をや作品の作る工程作業、出来上がった作品を見ました。

 

手間ひまをかけて成形した器を、3日間昼夜休まなく登窯で昼夜休むことなく焼き上げること。焼き物の技法や特徴なども作品を通じて知ることが出来ました。

 

「小石原焼伝統産業会館」では、陶器作りを現物を見ながら学べました。陶器は窯元の職人さんが手間ひまをかけて作品を作っていて、この作業を年に5、6回するんですね。とても大変です。

 

小鹿田焼と小石原焼は技法や特徴がとてもにていたのは、兄弟窯だったからなんですね。技法や特徴がにていても、窯元さんを訪ねてみるとそれぞれに特徴があり、作品の雰囲気も違いました。

 

また高取焼もあり手に取るととても軽量でした。茶器を作っていた技法を生かして作られていて、とても薄く軽いのが印象的でした。

 

陶器祭はとても人気があり、大勢の人で賑わっていました。小石原焼の中央共同展示場の近辺では、小腹を満たすお店も出ています。ここで食べたクレープは美味しかった〜(*´꒳`*)

 

格安の器を手に入れたい方は、初日の早いうちにゲットしてくださいね。どんどん品物がなくなっていきますので、早い者勝ちです。

 

モカリーナはバイクで行きました。荷物を入れるところには困りましたが、駐車場にはすぐに停められました。いずれも無料でした。

車の方も比較的早く止められていたように見受けられます。

 

日々の生活を彩る陶器。お茶タイムやご飯を食べるのも楽しくなります。

春と秋に陶器祭があります。

お気に入りの陶器を是非ゲットしてくださいねー(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 

それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

モカリーナより♡

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